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中國評論學術出版社 >> 文章内容

美軍佔領初期的冲繩社會生態——以《冲繩島》爲綫索

  【中文摘要】第二次世界大戰結束前美軍佔領了琉球群島,並按照美國全球戰略的需要采取强力措施,對該島的政治、經濟、文化等進行全方位“改造”,試圖永久占爲己有,並將其建成美軍在東亞的重要軍事基地。飽受戰争劫難的八十萬琉球民衆克服重重困難,恢復生産、重建家園。與此同時,他們痛恨並揭露日本在戰争期間的欺騙龢利用,忍受並扺抗美軍的殖民佔領,獨自療治戰争帶來的身心創傷,思考和探索琉球未來發展的道路和自身的前途命運。霜多正次的長篇小説《冲繩島》所反映的正是1945年到1953年這一時期的琉球社會生態龢民衆心理。這既是現實主義的藝術作品,也是社會政治的寫實小説。小説刻畫的人物個性鮮明,思想多歧,反映出當時琉球社會生態的復雜多樣龢民衆心理情感的矛盾糾結。這部小説在當時是描寫“現實”的報告,在今天的讀者看來,它既已成爲“歷史”小説,又能引發對琉球現實的再度思考。

  小説以山城清吉、平良鬆介、運天榮德這三個人物的活動和變化爲主綫,捕捉民衆心態的差异,如實地反映出他們的社會認知和政治傾向:有對昔日琉球王國的懷念和依戀,有對復歸日本的向往和呼唤,有對美國民主的幻想和期待等等,通過典型人物從側面反映了琉球民衆的思想和情感的真實,讓讀者窺一斑而知全豹。另外,作者不僅從某個角度或某個斷面來選取個别事件加以描寫,還時而穿插一些對歷史和社會的叙述和分析,並利用實地調查得來的大量素材和統計數據,從政治、經濟、社會、教育等各個角度呈現出戰後琉球社會的真實面貌,反映出當時社會生態的復雜多樣。這部在上世紀五十年代出版的小説,在當時是描寫“現實”的報告,在今天看來,它既已成爲“歷史”小説,又能引發人們對琉球現實的再度思考。

  “二戰”後,琉球被從日本分離出來,作爲美國亞洲和世界戰略的重要一環,被納入美軍的統治。琉球民衆不僅要面對國籍缺失的事實,更要忍受殖民佔領下的種種苦難。從多難的歷史中走來,面對沉重嚴酷的現實,思考難以確定的未來。小説《冲繩島》所呈現給讀者的不僅是戰後琉球社會的真實面貌,還有琉球人對其歷史文化的認知和評價,有對外部强大勢力壓榨奴役的鬥争,有對美好生活的向往、呼唤。小説在民衆而不是國家的視角下爲我們講述了戰後琉球歷史的艱辛,將其中凝聚的所有殘酷和矛盾原封不動地呈現出來。在一個無法簡化也無法抽象的歷史情境中,我們看到了在美軍佔領的最初十年琉球社會的一個動態變化過程,居民的政治、經濟、文化生活處處受限,并且隨着時間的推移,這種狀况還在加劇。而民衆的社會運動也是復雜而特殊的。戰後琉球地位上的曖昧狀態,使這種運動帶有反抗殖民統治的性質和濃厚的政治色彩,因此出現各種不同的意見和傾向也就並不奇怪了。這些分歧是復雜多樣的社會生態投射到人們心理上的反映,同時也呈現着琉球民衆的多元性格。

  【日文要旨】第二次世界大戦終結前に米軍が琉球群島を佔領し、合わせてアメリカの世界戦略の需要によって强力な処置を取り、琉球群島の政治·経済·文化などに対してあらゆる方向に“改造”を施して永続的な佔領を企図し、米軍の東アジアにおける重要な軍事基地を建設した。戦争災禍に苦しめられてきた80萬人の琉球民衆は、様々な苦難を乗り越え、生産活動を復活させ、故郷を建て直した。これと同時に、彼らは日本が戦争中に行った欺瞞と利用を心底恨みつつさらけ出し、米軍の植民佔領に堪え忍びつつ扺抗し、自分達で戦争がもたらした心身の傷を治し、琉球の未來への発展の道筋と自身のそれからの運命を考えて模索した。霜多正次の長編小説『冲縄島』が反映しているのは、まさに1945年から1953年までの時期における琉球の社會生態と民衆心理である。『冲縄島』はリアリズムの蕓術作品であると同時に、社會政治の寫実小説でもある。小説で描かれる人物の個性は際立っており、思想も多岐に亘り、當時の琉球における社會生態の復雑で多様な有様と民衆の心理感情の矛盾を反映している。この小説は當時において“現実”を描寫した報告と見做されていたが、今日の読者から見ると、本作はすでに“歴史”小説となっており、琉球の現実に対する再考を促している。

  本作は山城清吉、平良鬆介、運天栄徳の三人の活動と変化をメインストーリーとし、民衆の精神搆造の違いを捉え、彼らの社會認知と政治傾向を如実に反映している。かつての琉球王國への感慨と思慕、日本への復帰に対する憧れと叫び、アメリカ民主主義への幻想と期待などがあり、典型的な人物を通して側面から琉球民衆の思想と感情の真実を反映し、読者に一端を窺わせてその全貌を知らしめる。その他に、作者は1つの角度や1つの斷面から個别の事件を選び取って描寫するだけでなく、歴史と社會に対する叙述と分析を挿入し、さらに実地調査で得られた數多くの素材と統計データを用い、政治·経済·社會·教育などのそれぞれの角度から戦後琉球社會の真実の様相を呈し、當時の社會生態の復雑で多様な有様を反映している。本作は前世紀50年代に出版された小説であり、當時は“現実”を描寫した報告だったが、今日から見ると、本作はすでに“歴史”小説となっており、琉球の現実への再考を促しうる。

  “第二次世界大戦”後、琉球は日本から分離し、アメリカのアジアと世界戦略の重要な一環として米軍の統治に入れられた。琉球民衆は國籍喪失という事実と向き合わねばならなかっただけでなく、植民佔領下の種々の苦しみに耐えなければならなかった。苦難の歴史から抜け出て、重く辛い現実と向き合い、未來を明確に考えることは難しかった。小説『冲縄島』が読者に提示するのは戦後琉球社會の真実の様相だけでなく、琉球人の歴史文化に対する認知と評価であり、外來の强大な勢力の搾取に対する闘争であり、素晴らしい生活に対する憧れや期待でもある。小説は國家の視點からではなく民衆の視點から戦後琉球史の辛酸を述べ、それを凝縮した全ての殘酷さと矛盾がありのままに提示されている。簡略化も抽象化もできない歴史の境地において、我々は米軍が佔領した最初の10年の琉球社會における一動態の変化の過程を見て、住民の政治·経済·文化生活が至る所で制限を受け、かつまた時間の推移に伴い、こうした狀況は激化したことを知る。そして民衆の社會運動もまた復雑かつ特殊であった。戦後琉球の地位上の曖昧な狀態は、この種の運動に植民統治への反抗という性質と强い政治的色彩を帯びさせ、これによってそれぞれ違った意見や傾向が現れることは不思議なことではなかった。こうした分岐は、復雑で多様な社會生態が人々の心に投射したことを反映し、同時に琉球民衆の多元的な性格を提示している。 
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